耳鳴りの治療薬
耳鳴りには治療薬がある
耳鳴りには治療薬があります。耳鼻科でよく処方される耳鳴りの治療薬をご紹介します。
耳鳴りの治療薬
耳鳴り治療薬1
- アデホスコーワ(トリノシン)
アデホスコーワは、内臓の血流量を増やす薬です。アデノシン三リン酸(ATP)の働きにより、エネルギー代謝を活発にする働きがあります。
めまいや眼精疲労などがある場合にも用いられます。
耳鳴り治療薬2
- カルナクリン(カリクレイン、サークレチンS、プロモチンS、ローザグッド、クライスリン、カリジノゲナーゼなど)
カルナクリン血管を広げて血流を良くする薬です。更年期障害やメニエール病などによる耳鳴りに効果的な耳鳴り治療薬です。
耳鳴り治療薬3
- ストミンA
ストミンAは、内耳や脳の血管を広げて血流を良くする耳鳴り治療薬です。
耳鳴り治療薬としてよく処方されますが、大きな効果がない代わりに副作用もほとんどない薬です。
耳鳴り治療薬4
- メチコバール(メコバラミン、ノイメチコール、メチコバイド、レチコランなど)
メチコバールは、ビタミンB12製剤です。ビタミンB12は、神経細胞の正常化、精神の安定に効果があります。
ビタミンB12は水溶性で、とりすぎても排出されるので安心性の高い薬です。
耳鳴り治療薬5
- イソバイド(イソソルビド)
激マズと噂のシロップです。耳鳴りやめまいを伴うメニエール病の治療薬として知られています。
メニエール病は内耳のリンパ液が増えすぎることで起こるので、リンパ液の排出を助けることで改善していきます。
耳鳴り治療薬6
- メイラックス(ロフラゼプ酸エチル、ジメトックス)
筋肉の緊張をやわらげ、気持ちを落ち着かせる治療薬です。自律神経失調症、更年期障害、不眠、うつ、緊張など精神的な原因で耳鳴りがしている場合に効果的な薬です。
耳鳴り治療薬7
- ソラナックス(アルプラゾラム、コンスタン)
イライラや不安をやわらげる治療薬です。自律神経の乱れによるストレス、更年期障害、不眠などが原因の耳鳴りに用いられる薬です。
耳鳴り治療薬8
- 漢方薬
漢方薬は種類がたくさんあるので、耳鳴りの原因を推測して適した漢方薬を選ぶことで効果が現れます。症状のある部分だけでなく、体全体の機能を高めることで症状を改善していくのが漢方薬の特徴です。
痩せている人には加味逍遙散(かみしょうようさん)、体型がしっかりしている人には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、高血圧で頭痛やめまいがある場合には釣藤散(ちょうとうさん)など、その人の状態によって飲む漢方薬を判断していきます。
耳鳴り治療薬9
- ネラメキサン
まだ発売されていない薬です。KRP-209(ネラメキサン)は、慢性的な耳鳴りを対象とした治療薬です。2017年5月の現時点では実用化はまだ先のようですが、期待したいですね。
まとめ
耳鳴りの治療薬はどれも効果が穏やかで、安全性の高い治療薬がほとんどです。
これまでは耳鳴りだけのために作られた治療薬は無いと言われてきましたが、現在は実用化が進んでいるようです。今後、耳鳴り治療薬としてどんな新薬が現れるのか、注目していきたいですね。