耳鳴りの改善

耳鳴りに良い漢方治療のやり方

耳鳴りを改善させる方法の1つに、漢方治療があります。

 

漢方治療で漢方薬を飲むことで、耳鳴りという1つの症状に対し、気(き)、血(けつ)、水(すい)という3つのバランスを保つことで改善していきます。

 

 

漢方治療での「気」はエネルギーや原動力、「血」は体に栄養を運ぶ血液、「水」は涙や胃液といった水分などを指しています。

 

体全体の機能を高めることで耳鳴りを改善させていくというのが漢方治療という訳です。

 

特に、ストレス、疲労、冷え、肩こり、不眠、更年期障害、自律神経失調症などが原因の耳鳴りには、漢方治療の効果が期待できます。

 

 

 

耳鳴りの漢方治療の5つのやり方

 

耳鳴りの漢方治療のやり方1
  • 自分に合った漢方薬を選ぶ

漢方治療では、一人一人の体の状態に合わせて漢方薬を選びます。一見すると耳鳴りとは関係のなさそうなことも漢方薬選びの判断材料になってきます。

 

例えば、痩せている、太り気味、汗をかきやすい、汗をかきにくい、体力がある、体力はそこそこ、体力がない、などです。

 

そのため、友達や家族が飲んで効果があった漢方薬が、自分にも良いとは限らないのです。

 

漢方薬を選ぶ際には、「この漢方薬はこんな方に向いてます!」というのが書いてあると思うので、そこをチェックポイントにすると効果的に耳鳴りの漢方治療ができます。

 

 

耳鳴りの漢方治療のやり方2
  • 飲むタイミングが効果を高める

漢方治療では、基本的に食前や食間の空腹時に漢方薬を飲むのが良いと言われています。

 

食間というのは食事をしている最中に飲むと思われている方も多いと思いますが、食間は食後2時間後のことです。

 

ただ、漢方治療では生薬の吸収を高めるために空腹時に漢方薬を飲むのが効果的とされていますが、食後に飲んでも効果が落ちるだけで問題はありません。

 

飲み忘れたら思い出した時に飲めば大丈夫です。胃に負担がかかってしまう方の場合は食後に飲むこともあります。

 

 

耳鳴りの漢方治療のやり方3
  • 用法用量、飲み合わせは守る

漢方治療では、「たくさん漢方薬を飲めば早く耳鳴りが治るんじゃないか」と思って漢方薬を大量に飲んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、漢方薬を多く飲めば早く耳鳴りが良くなったり、漢方治療での効果が高まったりする訳ではありません。むしろ漢方薬の作用が強くなりすぎて、耳鳴りが治るどころか体に負担をかけてしまいます。

 

漢方薬には、良い効果が出るように考えられて用法用量が書かれている訳ですから、しっかり守りましょう。

 

また、他の漢方薬や薬を飲んでいる方は、飲み合わせも確認して漢方治療を行ってくださいね。

 

 

耳鳴りの漢方治療のやり方4
  • 効果を実感しながら飲む

漢方薬を飲んだ当日、漢方薬を飲んだ次の日の体調と耳鳴りの状態が、今までと違うかどうかを意識してみてください。

 

慢性的な耳鳴りの場合は、漢方治療による効果を実感できるようになるまでに時間がかかる可能性があります。その場合、2〜4週間ぐらい経ったころに耳鳴りや体調が改善されているかどうか、意識してみましょう。

 

効果を実感しながら漢方治療を行うことが大切です。

 

 

まとめ

 

耳鳴りの漢方治療をする際は、自分の体の状態をしっかりと把握しておくことで効果が高まります。体力や体型、汗や血圧など、体の状態に合わせて耳鳴りの漢方治療をしていきましょう。